2014年12月6日土曜日

マツダ 4代目 新型デミオXD Touring(ディーゼル) 6AT試乗レビュー

2014年10月23日に4代目新型デミオのディーゼルモデルが発売されました。
ガソリンモデルから遅れること1ヶ月での発売です。
少し遅くなりましたが、試乗させてもらいましたので今回は試乗レビューというか、試乗感想についてまとめたいと思います。
※以前にガソリンモデルの「13S」にも試乗していますので、ドライビングポジションなどの印象被ります。その辺りは「13S」の試乗レビューをご覧下さい。
試乗したグレードはXD Touringです。


タイヤ
タイヤはトーヨータイヤのPROXES R39という銘柄でした。
タイヤサイズは「185/60R16 86H」です。

運転席周り
シートに座った時の印象はガソリンモデルと同じように感じます。また、ドライビングポジションはガソリンモデルと同じ印象です。
ステアリング調整については、チルト調整(上下)は動いたのですが、テレスコピック(前後)が何故か全然動きませんでした。営業さんも「あれっ?」と言っていました(^_^;)
装備表を見ると、テレスコピックも装備しているようなので単に固かっただけなのかも知れません。

各種フィーリング
アクセル
アクセルペダルはオルガン式です。ペダル自体はやや軽めの印象でガソリンモデルと同様です。
多分アクセラと共通部品でしょうし、操作感もアクセラと同じように漢字ます。
アクセル操作とスピードの出方については、中々自然なスピードの乗り方をして、比較良好な印象です。
ガソリンモデルではこのスピードの出方が自然でなくて違和感があったのですが、ディーゼルモデルではそういった感じもなく、一体感の感じるフィーリングであると感じました。

ブレーキ
ブレーキペダルのフィーリングについては、凄く薄いスポンジが一枚挟まったような感じで、「カッチリ過ぎ」る感じを若干和らげている印象で、そのおかげで良好なフィーリングになっているように思いました。ストローク量はやや少なめくらいで、操作はし易かったです。
初動制動もそれ程強すぎず、かっくんとなる印象もありませんでした。

加速感
加速についてはとてもフラットで、トルクのあるNAエンジンのような印象です。ペダルを2/3くらい踏めばあっという間に法定速度域になってしまうので、どんな場面であっても運転は楽だろうなぁと感じました。
ディーゼルの大トルクというよりも、力に余裕のある動力性能といった感じですね。
ちょっとしたアクセル操作でもしっかり加速してくれる分、雑なペダル操作を行うと前後のピッチングが出やすい印象もありました。

エンジン
アイドル時のガラガラ音はあまり気になりません。アテンザやアクセラと較べてもデミオの方が気になりません。これは排気量の違いも当然あると思います。

エンジン音は3,000回転を超えるとだいぶ大きな音となってきます。が、その音が思いのほか、やかましい感じはなくて、「スポーティ」とも言えなくもない音のように感じました。
回転は4,000回転くらいまではスムーズに回る印象ですが、3,500回転を超える辺りからパワーの伸びを感じなくなってくる印象です。ただ、もっと低回転から大トルクが出ているので、問題は何もありません。

エンジンのセッティングについては、AT仕様は最大トルクを十分使いきれるようなセッティング(最大トルクの出る回転域:1500~2500回転)に、MT仕様は最大トルクの出る回転域が多めになるセッティング(1400~3200回転)になっているとのことです。
(その分、最大トルク量も違いがあり、ATモデルで25.5kgf・m、MTモデルで22.4kgf・mと、ATモデルの方がトルクが出るセッティングになっています)
アテンザやアクセラのMTオーナーからは「シフト操作が忙しい」という意見もあったそうで、それに対する改良なのかなとも受け取れます。

ミッション
ATの変速ショックについては、非常に少なく抑えられているのが好印象でした。
マニュアルモードについては、シフト操作してからの反応は相変わらず良くありません。シフト操作してからから1.5テンポくらい遅れてから変速されるイメージで、スカイアクティブ後のマツダ車に共通している反応の悪さです。

ステアリング・乗り心地
ステアリングについてはインフォメーションはやや薄味だと感じます。ステアリングの応答性については、中立の遊びは比較的少なめな印象です。
それと、ステアリング操作と車が曲がるバランスがとてもいいです。
これは一体感が得られるとても良いフィーリングだと思いました。若干早い速度で曲がってもロールは少ないのも好印象です。
カーブでのステアリングフィーリングなどはガソリンモデルよりもだいぶ良いと感じました。車重の重さは、ネガティブな面よりも安定感の得られる良い面が出ているように思います。これだけ良いだけに、ステアリングのインフォメーションが薄いのだけが本当に残念だと感じます。

乗り心地は細かい振動は抑え込まれており、中々のものに仕上がっています。

車線逸脱警報機能
試乗したクルマには、メーカーオプションの「車線逸脱警報機能」が付いていましたたが、中央線や側道の線を踏むと「ピーピー音」で知らせてくれる機能です。
側道を歩いている人や、路駐のクルマを避けようとして、少し中央線を踏んでしまう時も鳴ってしまうのは仕方ないところかも知れません。

新型 4代目デミオ(ディーゼル)まとめ
ステアリング操作やボディの感じは、アクセラよりもキビキビ感のあるフィーリングで、アクセラやアテンザの落ち着きのあるものとは若干違う印象で、もっと「元気」なフィーリングであると感じました。
これには「SKY ACTIVE」前のマツダの「走る楽しさ」(キビキビ感やクイックな操作感による楽しさ)をも感じさせてくれるところがありました。

ガソリンモデルと比較しても、エンジン動力性能の違いよりもステアリングのフィーリングの違いがとても大きく感じられ、ディーゼルモデルの方が圧倒的に良い仕上がりであると感じました。

今回このディーゼルモデルを試乗してみて、マツダの車で久しぶりに素直に「運転が楽しい」と感じることができました(^^)
価格帯はコンパクトカーとしてみると「高い」部類には入りますが、その価格にしっかり応えるクルマに仕上がっていると感じました。
販売目標台数も月5000台と比較的少なめなことからも、台数を売ることよりも商品価値を推しているようにも感じます。
マツダの推し進める「スカイアクティブ」ですが、このデミオディーゼルモデルによって、また新たな形に仕上がっているように思いました。


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